【3月11日 Xinhua News】カンボジアのシェムリアップで9日、中国のカンボジア地雷除去支援事業(2023~25年)の始動式が行われた。中国の王文天(おう・ぶんてん)駐カンボジア大使とカンボジアのティア・バン副首相兼国防相が出席した。

 王文天氏は次のように述べた。カンボジアは世界で地雷被害が最も深刻な国の一つで、膨大な数の地雷と不発弾がカンボジア人民に重大な災難をもたらしている。中国は18年からカンボジア政府に対し無償援助を行い、地雷除去の人道支援を進めている。これまでに74・92平方キロについて除去作業を行い、地雷や不発弾を7万発余り発見、処理し、60万人以上の人々に恩恵をもたらした。

 ティア・バン氏はフン・セン首相と政府を代表し、中国の支援に感謝を表明し、続けて次のように述べた。25年までに全ての地雷を除去する目標は重要な国家戦略の一つだ。国内には除去が終わっていない地域がまだ約650平方キロあり、国際社会が引き続き支援を強化するよう求める。

 中国の新たな支援はシェムリアップ、コンポントム、プレアビヒア各州の101・54平方キロを対象に、25年まで行われる。(c)Xinhua News/AFPBB News