【3月10日 AFP】リトアニア軍情報部は9日、ロシアはウクライナ侵攻を今後2年間継続できるだけの資源を有しているとの見解を示した。

 リトアニア軍情報部トップのエレギユス・パウラビシウス(Elegijus Paulavicius)氏は年次報告会見で「ロシアは長きにわたった東西冷戦(Cold War)下に、武器や装備を備蓄してきた」として、「現在(のウクライナ紛争)と同程度の戦いをあと2年続けるのに十分な量だ」との見方を示した。この数字は、どの国もロシアに軍事支援を行わなかった場合を想定しているという。

 年次報告書は、昨年のロシアの部分的動員は、ウクライナ侵攻に対する国内の支持が「(ロシアのウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)政権がプロパガンダで示そうとしたほど大きくない」ことを示したと指摘。ロシア軍の戦場での失敗、追加動員、経済情勢の急激な悪化などが「政権の安定に悪影響を及ぼす」可能性もあるとしている。(c)AFP