【4月2日 AFP】ナイトライフで有名な英ロンドン中心部のウェストミンスター(Westminster)地区ソーホー(Soho)で、しつこい立ち小便問題の解決に向けて新たな対策が試されている。

 バーや飲食店、劇場、娯楽施設に住居が密集するソーホー。このエリアの特にひどい10か所の壁にある特殊な塗料が塗布されているのだ。

 塗料は非常に強力な「表面保護」材として作用し、透明な撥水(はっすい)層をつくる。これに液体が当たると勢いよく跳ね返るため、立小便をする人はその場で代償を支払うことになる。

 ウェストミンスター区議会のアイシャ・レス(Aicha Less)議員は、壁にボトルの水を掛けて革新的な透明塗料の撥水(はっすい)能力を示しながら、「とても効果がある。論より証拠」とAFPに語った。

 区議会は、ソーホーの住民約3000人と労働者や経営者らからの苦情を受け、対策に取り組み始めた。

 レス氏は、「朝、玄関を出ると最初に鼻につくのがおしっこの臭い」と指摘し、住民には「清潔で安全な環境に暮らす権利がある」と続けた。

 区議会は、こうした塗料がすでに他の自治体やドイツで使用されていることを知り、立ち小便問題に悩まされているソーホーの「ホットスポット」でも同様に試すことを決めた。

 施工業者によって塗料が施されると「この壁はトイレではない」とのメッセージが書かれた小さな標識もその場に設置される。

 ウェストミンスターでは、立ち小便被害に遭った歩道を洗い流すための水道の料金も含め、年間100万ポンド(約1億6000万円)近くが路上清掃に使われている。この新たな対策により清掃費用の軽減につながることも期待されているのだ。

 レス氏は「(対策が)どのように作用するのか、半年後に地域のひどい臭いが軽減されているかなどを確認したい」と述べた。