【3月9日 AFP】ロシアの13歳の少女が、ウクライナ侵攻に批判的な内容の絵を描いたのを受けて拘束され、更生施設に送られた。父親と連絡を取ることも禁じられている。独立系人権団体「OVDインフォ(OVD-Info)」が8日、明らかにした。

 OVDインフォによると、この少女はマリア・モスカリョワ(Maria Moskalyova)さん。昨年4月に学校でウクライナ支持の絵を描いたため、「青少年更生センター」に収容された。シングルファーザーである父親にも捜査が及んでいるという。

 独立系ニュースサイト「メドゥーザ(Meduza)」によると、マリアさんは教師から侵攻を支持する絵を描くよう指示されたにもかかわらず、ウクライナが攻撃にさらされる様子を描き、「戦争反対」「ウクライナに栄光あれ」と書き添えた。

 父親のアレクセイ・モスカリョフ(Alexei Moskalyov)さんも、ソーシャルメディアの投稿で軍の信用を傷つけたとして、3万2000ルーブル(約5万8000円)の罰金を科された。

 OVDによれば、モスカリョフさんは今月、違反行為を繰り返したとして自宅軟禁下に置かれた。

 マリアさんの解放を求める嘆願書にはほぼ6万5000筆の署名が集まっている。(c)AFP