【3月9日 AFP】世界保健機関(WHO)は8日、職員に対して人種差別的で威圧的な言動をしたと告発されていた葛西健(Takeshi Kasai)西太平洋地域事務局長を解任したと発表した。

 34か国のメンバーから成るWHO執行理事会は2日間にわたり、スイス・ジュネーブの本部で葛西氏をめぐる特別会合を開いていた。

 WHOは、2021年後半と22年に葛西氏の問題行動に関する告発があったと説明。「攻撃的行為を決して容認しないとの方針にのっとり、告発について調査・検討した」結果、不適切な行為があったことが認められたとしている。

 WHOは以前から、組織内の不祥事をめぐり透明性が欠如していると批判されていた。今回のような処分が下されたのは初めて。(c)AFP