【3月8日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)は7日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、チェルシー(Chelsea)が2-0でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に勝利し、2戦合計スコア2-1で準々決勝に進出した。

 チェルシーはラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)が先制点を決めると、カイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)が蹴り直しのPKを決めてグラハム・ポッター(Graham Potter)監督にかかる重圧を和らげた。

 クラブが1シーズンの世界記録となる5億ポンド(約815億円)以上を投じて戦力を補強しながらも結果が出ないことで、ポッター監督の地位は危うくなっている。チームは公式戦ここ16試合でわずかに3勝しか挙げられず、プレミアリーグでは10位に沈み、二つの国内カップ戦でも早々に姿を消していた。

 それでもこの試合では、大金を投じて獲得したスター選手の一部がようやく本領を発揮し、3回目の欧州制覇に望みをつなげた。

 ドルトムントのバスがロンドンの激しい交通渋滞に捕まったため、10分遅れで始まった試合は、ハーフタイム直前の42分にチェルシーが先制し、ホームのファンを歓喜させた。ベン・チルウェル(Ben Chilwell)のクロスに合わせたスターリングのシュートは、空振りに終わったが、スターリングは落ち着いてマルコ・ロイス(Marco Reus)をドリブルでかわし、ゴール上にシュートを突き刺した。チームにとっては、これが公式戦過去8試合で3ゴール目だった。

 さらにチェルシーは後半早々にPKを獲得すると、ハヴァーツのキックはポストにはじかれたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認の結果やり直しとなり、ハヴァーツがこれをしっかり成功させた。チェルシーが複数得点を決めたのは、昨年12月27日以来のことだった。(c)AFP/Kieran CANNING