【3月8日 Xinhua News】中国農業科学院とIT大手の騰訊控股(テンセント、Tencent)はこのほど、「国家作物ジーンバンク2・0プロジェクト」を始動した。双方は遺伝資源のデジタル情報の保護・利用をめぐり、全面的協力を展開する。

 中国農業科学院作物科学研究所は全国の農作物遺伝資源の保護と利用を主導する。中国が収集・保存した資源は2022年末までに54万点を超え、絶滅危惧資源の一部も保護下に置き、科学研究や育種、生産などの遺伝資源需要に向け毎年10万点余りを提供。国家の作物の長期的な戦略的保存任務を担う新たな国家作物ジーンバンクは年内に供用を開始する。

 同プロジェクトは始動後、①データ統合と分析システムの構築・整備②遺伝資源の鑑定能力と条件の向上③可視的でインタラクティブな情報展示システムの設置―を中心に業務を展開する。(c)Xinhua News/AFPBB News