【3月7日 AFP】エジプト観光・考古省は6日、同国で最も保存状態の良い古代遺跡の一つ「ハトホル神殿(Hathor Temple)」付近で、「両ほほにえくぼのある」スフィンクス像を発見したと発表した。

 像は神殿近くの2層構造の墓の中で見つかった。古代ローマの皇帝をかたどったものとみられ、石灰石でできている。

 同省によると、「美しく正確に彫られた」像の隣には、古代エジプトの象形文字ヒエログリフの一種で、筆記体の民衆文字(デモティック)で書かれたローマ時代の石碑もあった。

 碑文を完全に解読できれば、いずれの皇帝の像なのか判明する可能性があるという。現地の考古学者の間では、第4代皇帝クラウディウス(Emperor Claudius)との見方がある。(c)AFP