【3月6日 People’s Daily】めまぐるしく変わる気象は自然生態系の重要な構成要素であり、先進技術を生かし、中国はさまざまな気象サービスを展開している。天気予報だけでなく、澄んだ水と緑の山々を守り、生態文明建設に貢献するための力となっている。

 2022年6月、中国の気象衛星「風雲(Fengyun)」のモニタリングレポートによると、太湖の西岸地域と湖心地域で水の華(淡水域において広く起こる植物プランクトン による水の着色現象)が発生していることがわかり、気象と生態環境部門の連携、属地の協調による藍藻(らんそう)防止活動が展開された。

 地上モニタリング能力が高い「風雲」気象衛星は、重点地域の生態環境状況の動的モニタリング・評価が可能だ。常態化された生態モニタリング評価製品は、植生、水系、砂塵、積雪、火災など20種類以上への対応をカバーしており、湿地、森林などの生態系の環境質量パラメータを迅速に把握するのに役立っている。

 現在までに、中国は世界最大の総合気象観測システムをほぼ完成させ、7の大気バックグラウンド観測所、27の気象観測所、7万以上の地上気象自動観測所、120の高層気象観測所、242の新世代天気レーダー、7の軌道上で営業運用中の「風雲」気象衛星などを備えている。ますます包括的で正確な気象観測データは、生態バックグラウンドを探究し、生態環境を保護および修復するために重要な根拠を提供する。

 近年、生態修復型人工気象制御業務の試行は、三江源、祁連山、丹江口、白洋淀などの重点生態保護区に普及しており、広範な常態化人工降雨(雪)作業を継続することにより、生態用水を適時補充し、水源かん養、水土保全、植生回復、生物多様性保護などの機能を発揮している。

 中国気象局(CMA)の調査データによると、中国の開発可能な雲水資源は年間2800億トンに達する。高度な技術を活用して「雨を降らせる雲」を探知し、地上作業システムでのレーダー指令、自動発射、立体散布の開発に成功し、中国初の人工気象制御ドローン「甘霖-I」の初飛行に成功したことから、中国の人工気象制御作業の規模は世界一となり、生態環境修復の有力な手段となっている。

 風と太陽光は、クリーンエネルギーに変換できる気候資源だ。風力発電所やソーラーパネルはどこに配置するのがよいのか、いかに風力や太陽光の変動特性を把握し、スムーズな電力ネットワークの調整や安定的な電力供給に貢献するのかといった問題に対し、気象部門が答えを出している。

 湖北省(Hubei)気象サービスセンターに入ると、中国初の総合エネルギー気象サービスプラットフォームである黄岡市(Huanggang)の電力調整スマート気象サービス決定支援システムが活躍している。気象予測を電力予測に変換し、黄岡市の新エネルギー発電量を有効に活用するための支援を行っている。(c)People’s Daily/AFPBB News