【3月6日 Xinhua News】世界最大級のモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2023」は2月27日から3月2日まで、スペインのバルセロナで開催された。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)のブースは連日、通信事業者や業界パートナー、業界関係者の訪問でにぎわった。

 同社のキャリアBG(通信事業者向けビジネスグループ)最高マーケティング責任者の宋暁迪(Zhu Xiaodi)氏は、同社はMWC2023で最大となる9千平方メートルの展示スペースを確保したと紹介。ブースでは、最新技術とビジネス路線を組み合わせ、商用可能なソリューションや未来向け技術ビジョンを展示するとともに、スペインやブラジル、アラブ首長国連邦、トルコ、エチオピアなどの大手事業者15社を招待し実例を共有した。

 同氏はファーウェイの技術イノベーションの強みに触れ、同社は製品・ソリューションで引き続き業界をリードしていくため、過去10年間、毎年売上高の15%以上を研究開発に当ててきたことを明らかにした。市場調査会社の英オムディア、米デローログループなどの調査によると、昨年末時点で、ファーウェイは第5世代移動通信システム(5G)基地局や光通信、コアネットワーク、住宅へのブロードバンド導入、クラウドサービスなどの分野において、製品とソリューションの双方で世界をリードする地位にある。

 ファーウェイのワイヤレスソリューション担当副社長の甘斌(Gan Bin)氏は新華社の取材に応じ、5Gはネットワーク展開、コンシューマー業務、業界応用などの面で世界的な急成長期に入っていると指摘。今回発表されたワイヤレス製品とソリューションは、事業者が性能と省エネの両面で優れた高品質5G網を構築し、5・5Gへと進化していく力になるだろうと述べた。

 ファーウェイは今回のMWCで、世界のカーボンニュートラル動向に合わせ、グリーン(環境配慮型)発展ソリューションも発表した。これは、グリーン発展をめぐるネットワーク構築の指標体系で、高いエネルギー効率と極めて低いエネルギー消費の両立を図るサイト、ネットワーク、運用建設の3階層システム化を含むソリューションとなる。

 甘氏は、ファーウェイが省エネを念頭に置いており、全てのシリーズがグリーン・高性能製品で、今年は「zero-bit・zero-watt」に力を入れるとした。質の高いハードウエアと十分にインテリジェントなソフトウエアシステムを通じ、事業者の設備が稼働時にのみ電力を消費することを確実に保証し、業界にエネルギー消費を最小限にする製品を提供すると強調した。(c)Xinhua News/AFPBB News