【3月5日 AFP】ロシア国防省は4日、セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相がウクライナ東部の前線を視察したとする映像を公開した。

 ショイグ氏は、ドネツク(Donetsk)州南部方面の前線指揮所を訪れたとされる。映像には、ショイグ氏がヘリコプターに搭乗している場面や、破壊された建物を背景に兵士に語り掛けている様子が捉えられている。具体的な訪問場所や時期は不明。

 国防省によると、ショイグ氏は兵士に国家勲章を授けたほか、部隊への継続的な装備支給について側近と協議した。

 ドネツク州では要衝バフムート(Bakhmut)をめぐって激しい戦闘が行われている。ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は3日、同地を「実質的に包囲した」と述べた。

 これに対しウクライナ軍参謀本部は4日夜、バフムート包囲を試みたロシア軍を撃退したと主張。英国防省は、ワグネルおよびロシア正規軍が同地の北郊に進軍しており、現在は3方面からの猛攻にさらされていると分析している。(c)AFP