【3月4日 AFP】映画『プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)』で知られる米俳優トム・サイズモア(Tom Sizemore)さんが3日、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の病院で死去した。61歳。代理人のチャールズ・ラゴ(Charles Lago)氏が同日、明らかにした。

 サイズモアさんは先月、脳動脈瘤(りゅう)で倒れて治療を受けていたが、回復の見込みはないと医師に宣告され、3日に生命維持装置を外された。

 ラゴ氏は「非常に残念ながら、俳優のトーマス・エドワード・サイズモア(トム・サイズモア)61歳がきょう、安らかな眠りに就いた」としている。

 サイズモアさんはハリウッドの大作に出演してきたが、おそらく最も有名なのは、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督による第2次世界大戦(World War II)を舞台にした1998年の映画『プライベート・ライアン』の兵士役だ。同作でスピルバーグ氏はアカデミー賞(Academy Awards)の監督賞を受賞し、サイズモアさんは共演者のトム・ハンクス(Tom Hanks)さん、マット・デイモン(Matt Damon)さんらと共に映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)のキャスト賞にノミネートされた。

 一方で、私生活ではたびたび問題を起こし、薬物依存症に苦しみ、恋人へのドメスティックバイオレンス(DV)などで服役していたこともある。(c)AFP