【3月3日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は2日、アフリカ歴訪の最初の訪問国ガボンで、フランスがアフリカに干渉する時代は「ずっと前に終わった」と述べた。

 アフリカでは、ロシアや中国の影響力が拡大する中、フランスの旧植民地の一部で反仏感情が高揚している。

 マクロン氏は、アフリカに干渉するという過去の政策に逆戻りする意図はないと強調した。

 同氏はガボンの首都リーブルビルのフランス人コミュニティーでの演説で「フランサフリックの時代はずっと前に終わった」と言明。フランスの利益を守るために独裁的な指導者を支援した植民地支配以降のフランスの政治手法は過去のものだとの認識を示した。

 汎アフリカ主義者は、脱植民地化が進んだ際にフランスは資源や軍事拠点の確保と引き換えに独裁的な指導者を支持したと指摘し、「フランサフリック」は格好の標的となってきた。

 マクロン氏やフランソワ・オランド(Francois Hollande)前大統領は、こうした政策は過去のものだと指摘し、フランスは他国の主権に干渉する意図はないと述べている。(c)AFP