【3月3日 AFP】日米豪印4か国の枠組み「クアッド(Quad)」の外相会合が3日、インドの首都ニューデリーで開かれ、4か国は名指しは避けながらも中国によるアジアの海域での軍事化への懸念を表明した。

 会合後に出された共同声明で4か国は、ルールに基づいた海洋秩序を維持するため、東シナ海(East China Sea)や南シナ海(South China Sea)での「国際法を順守する重要性」を強調。その上で、「地域の現状を変えようとしたり、緊張を高めようとしたりする一方的な行動に強く反対する」と表明した。

 中国は、国際物流の大動脈でもある南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張している。

 クアッドに参加する各国は、第三国に対して敵対的な意図はないとし、軍事同盟ではないとの立場を示している。(c)AFP