【3月3日 AFP】カナダのバイオサイエンス企業、サンシャイン・アース・ラブズ(Sunshine Earth Labs)は2日、コカインの製造・販売認可を取得したと発表した。

 麻薬性鎮痛薬オピオイド乱用問題で数千人が死亡したことを受けたもの。保健省は1月から3年間、ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州に対し少量のハードドラッグ(習慣性のある薬物)の所持・使用を合法とする試験プロジェクトを認めた。支援の妨げとなる差別や偏見をなくすのが目的。

 また、違法なストリートドラッグにより死亡する恐れがある薬物常用者に、より安全な薬物を提供することも求められている。

 サンシャイン・アース・ラブズは発表で、モルヒネやMDMA、ヘロインのほか、コカの葉とコカインの製造・販売認可を保健省から取得したとしている。

 これまで大麻抽出物の製造に注力していたアダストラ・ラブズ(Adastra Labs)も先月、コカイン製造・販売認可を取得した。同社は幻覚を引き起こすマジックマッシュルームの成分として知られるシロシビンやサイロシンの製造・販売の認可も取っている。(c)AFP