【3月5日 CGTN Japanese】中国初の容量メガワット(MW)級鉄-クロムレドックスフロー電池がこのほど、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)で試験運用を終え、間もなく商用化されます。この電池は同技術の世界最大容量記録を更新しました。

 今回試運転された容量MW級鉄-クロムレドックスフロー電池には、中国が独自に開発した電池スタック「容和1号」34台と4組のタンクからなるエネルギー貯蔵システムが設置されており、電解液中の鉄イオンとクロムイオンの化学特性を利用して電気エネルギーを貯蔵することで、6000キロワット時の電気を6時間貯蔵することができます。

 鉄-クロムレドックスフロー電池は新型エネルギー貯蔵応用技術の一種で、より高い安全性と経済性を持ちます。電力使用が少ない時には、風力や太陽光など再生可能エネルギーでバッテリーを充電し、ピーク時には放電することができます。また、通常の火力発電や原子力発電などのエネルギーともタイアップし、電力システムの運行にピーク調整や頻度調整など補助サービスを提供し、電力システムの柔軟性を高めることができます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News