【3月2日 CGTN Japanese】負傷して座礁したミナミハンドウイルカ1頭が1日、現地住民に助けられて海南省(Hainan)儋州大鏟礁からおおよそ5.5キロ離れた海域で海に戻されました。この海域にはミナミハンドウイルカが生息しているため、海に戻った後に仲間を見つけやすいとのことです。また、この海域は航路や漁網を仕掛ける場所から離れているため、再びけがをすることを避けられます。

 けがをしたミナミハンドウイルカは昨年4月7日に、海南省昌江棋子湾で観光客に発見されました。観光客は直ちに状況を通報しました。このイルカは現地関連部門に緊急救助され、海南省儋州市内の海洋生物科学研究基地に送られて治療を受けました。イルカは11カ月後に完治して、その後は数カ月にわたり野生で生きる訓練を受けて、自ら捕食したり仲間の識別ができるようになり、独立して生存できるようになりました。

 このイルカは灰色のオスの成獣で、体長は約2.6メートル、重さは約180キロです。イルカは放流場所で急速に水中に姿を消し、海に戻っていきました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News