【3月2日 AFP】エジプト政府は1日、省エネの取り組みの一環で、9年ぶりに夏時間を復活させると発表した。

 期間は毎年4月の最終金曜日から10月の最終木曜日まで。夏時間の間は時計が1時間早くなる。

 エジプトは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で経済悪化が深刻化。エジプト・ポンドは急落し、物価も高騰している。

 政府は昨年、輸出用エネルギーを確保し外貨準備高を増やす目的で、街灯の節電など電力供給制限を発表した。

 政府は夏時間の復活について、「世界的な経済状況や環境の変化を考慮した」対応だと説明した。

 エジプトは2014年に一時的に夏時間を導入したが、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」期間中は夏時間を中止したため、年に4回の時間変更があった。(c)AFP