【3月2日 AFP】ギリシャで先月28日夜に起きた列車衝突事故について、キリアコス・ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相は1日、「悲劇的な人為的ミス」が原因だった可能性が高いと述べた。死者は少なくとも38人と、同国史上最悪の列車事故となった。

 事故が起きたのは中部ラリサ(Larissa)近郊。旅客列車が貨物列車と正面衝突し、客車2両が大破、1両が炎上した。消防当局によると、38人の死亡が確認された他、57人が病院に搬送され、うち8人が集中治療を受けている。複数の行方不明者もいるという。

 ミツォタキス首相はテレビ放送で、「事故は悲劇的な人為的ミスが主因だったことがあらゆる面から示されている」と説明。原因の徹底調査を表明した。

 コスタス・カラマンリス(Kostas Karamanlis)インフラ・運輸相は事故直後に辞表を提出。警察は過失致死の疑いでラリサの駅長を逮捕した。ただ鉄道労働組合は、事故が起きた路線は何年も前から安全上の問題が指摘されていたとして、駅長は罪をかぶせられたにすぎないと反発している。(c)AFP