中国のSF映像市場が広大なブルーオーシャンへ
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【3月5日 People’s Daily】近年、中国ではSF映像作品が注目され、映画「流転の地球2(英題:The Wandering Earth Ⅱ)」、「独行月球(英題:Moon Man)」、ドラマ「三体(英題:Three-Body)」などが広く議論を呼んでいる。中国のSF映像作品は、世界観の構築、価値観の伝達、ストーリーの設定、ジャンルの探究、産業レベルの向上などの面で大きな進歩を遂げ、探索しながら広大なブルーオーシャンへ漕ぎだした。
2020年、国家映画局と中国科学技術協会(CAST、中国科協)は、「科幻(SF)十条」と呼ばれる「SF映画発展促進に関する若干意見」を発行し、SF映画の創作・製作、配給・放送、特殊技術、人材育成などの強化支援にかかる10の政策措置を打ち出した。
その後、国家映画局と中国科協は、SF映画科学アドバイザリーグループを設立し、航空宇宙、天文物理などの分野から、中国両院(中国科学院と中国工程院)の会員、権威ある専門家、優秀な科学技術者を招き、SF映画の脚本創作・撮影などのために、専門的助言、技術支援、科学的検証などのサービスを提供し、中国のSF映画のテクノロジーの使用と科学の魅力を高め続けている。
「流転の地球2」の創作過程では、中国科学院(CAS)の数名の科学者が科学アドバイザーとして参加し、映画の世界観構築と視覚表現効果の完成に貢献した。
科学アドバイザリーグループの一員である中国科学院計算技術研究所の王元卓(Wang Yuanzhuo)研究員は、「優れたSF映像作品は現在の科学的知識に基づくものでなければならない。科学技術概念や物事の発展のルールに対する理解にかかわらず、観客が現実的なものと感じられるように、信頼できるかつ完全な世界観を設計する必要がある」と述べた。
科学者からの専門的な意見は、SF映画に科学の翼を立て、これらの作品をより現実的にしたとみている評論家もいる。
かつて、中国のSF映像作品はコストが低く、構想が比較的簡単で、影響力も限られていた。
「流転の地球2」の上映後、郭帆(Guo Fan)監督は、より高い産業レベルの大作を撮影する自信をつけたと述べた。この自信は、一方で近年の中国の航空宇宙技術の発展から、もう一方で中国の製造業水準の大幅な向上と新技術の応用から来ており、SF映像作品の創作に新しい技術手段をもたらした。
SF映像作品は科学ドキュメンタリーではなく、その幻想の設定は最終的にストーリーの発展に貢献するものであるべきだ。
専門家は、現在、中国のSF映像作品の創作はまだ初期段階にあり、規模化の発展がまだ不十分だと述べた。総合国力の強化、科学技術の発展、映画市場のさらなる繁栄に伴い、中国のSF映像作品は、開花の春を迎えることが期待される。(c)People’s Daily/AFPBB News