【3月1日 AFP】ボリビア人男性のジョナタン・アコスタ(Jhonatan Acosta)さん(30)は2月28日、アマゾン(Amazon)熱帯雨林を1か月間単身でさまよっていた時を振り返り、生き延びるために昆虫やイモムシで飢えを満たし、長靴で集めた雨水や自身の尿で渇きを癒したと語った。

 アコスタさんは、テレビ局ユニテル(Unitel)に対し、「サバイバル技術を知っていたのが大いに役立った。昆虫やイモムシを食べ、自分の尿を飲まなければならなかった。動物にも襲われた」と語った。

 アコスタさんは友人4人と一緒にアマゾンに狩りに出掛けたが、1月25日に仲間とはぐれた。ちょうど1か月後の2月25日、捜索・救助隊がアコスタさんを発見した。

 さまよっていた期間の半分は雨だったため、ゴム長靴を使ってできる限り雨水を集めて渇きを癒したが、雨が降らない時は、自分の尿を飲まなければならなかったという。

 アコスタさんは「神に雨を乞うた」「雨が降らなかったら、生き残れなかっただろう」と述べた。

 アコスタさんは人里を求めて約40キロをさまよい歩いたが、同じところをぐるぐる回っていることに気付いた。夜になると、あらゆる生物にかまれたという。

 アマゾンのボリビア側では1981年にも、イスラエル人冒険家ヨッシー・ギンズバーグ(Yossi Ghinsberg)氏がアマゾンで3週間生き延びた。ギンズバーグ氏の著書を基に『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(Jungle)』として映画化され、英俳優ダニエル・ラドクリフ(Daniel Radcliffe)が主演した。

 アマゾンのブラジル側では2021年、パイロットのアントニオ・セナ(Antonio Sena)氏がアマゾンに不時着し、38日間生き延びた。2022年にも、9歳と7歳の兄弟が25日間さまよった後に救出された。(c)AFP