【2月28日 AFP】カザフスタンを訪問したアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は28日、「米国はカザフの主権や独立性、領土の一体性を強く支持する」と表明した。中央アジア諸国は伝統的にロシアとつながりが強いが、ウクライナ侵攻を受け動揺が走っている。

 ブリンケン氏はカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領とも面会。トカエフ氏はカザフの主権を支持するとの米側の姿勢に「謝意」を示している。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、ウクライナでロシア語話者が迫害されていると主張し、ウクライナ侵攻の理由の一つに挙げている。こうしたことから、それなりの規模のロシア系住民を抱える中央アジア諸国は警戒を強めている。

 ロシアに接する国の中で最長の7644キロに及ぶ国境を有するカザフは、動員逃れで国外脱出するロシア人を歓迎してきた。

 一方、先週採択された国連総会(UN General Assembly)のウクライナからのロシア軍の即時撤退を求める決議案の投票では、旧ソ連構成国である中央アジア5か国は全ての国が棄権した。(c)AFP/Shaun TANDON