【2月28日 CGTN Japanese】このほど発表された2022年度の中国十大考古学新発見の最終評価結果には、山東省(Shandong)済南市(Jinan)で発見された元代(1271年~1368年)の張栄家族墓地が入っており、うち張栄墓は中国でこれまで発見された元代の墓の中で規模が最も大きく、構造が最も複雑で、壁画が最も豊富なものとされています。

 この張栄家族墓地は32基の墓からなっており、れんが彫刻墓が5基、石室墓が9基、土洞墓が18基あり、作られた時期は元代全体を貫いています。墓室内はれんが彫刻が少なく、門楼と前、中、後の三つの室内壁はすべて彩色されています。墓の前後に双門楼があり、八墓室からなるという構造は国内の元代の墓として初の発見です。出土品は磁器の碗や皿、瓶、容器のほか、香炉、銅鏡、陶俑など500点(セット)を超えています。豊富な壁画の内容や陶俑などの副葬品は、元代の儀礼葬儀制度の研究において極めて高い価値があるとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News