【2月28日 AFP】コンゴ民主共和国の首都キンシャサのマカラ(Makala)刑務所で今年これまでに66人が死亡した。過密状態のため窒息死した人もいるという。同国の人権団体が27日、明らかにした。

 同団体の代表を務めるエマニュエル・コール(Emmanuel Cole)氏によると、26日にも受刑者2人が亡くなった。2月だけで35人の死亡を確認しているという。1月の受刑者の死者数は31人だった。

 死因は栄養・健康状態が悪いことが挙げられるが、雑居房が過密で窒息死した例もあるという。

 コール氏は、キンシャサ最大規模のマカラ刑務所の収容可能人数は約1500人だが、現在約1万1000人が収容されていると指摘。うち7000人は、裁判を待っているという。

 マカラ刑務所の悲惨な状況については、複数の人権団体がたびたび非難の声をあげている。

 コンゴ民主共和国は、銅やコバルト、スズなどの鉱物資源が豊富だが、世界最貧国の一つとなっている。(c)AFP