【2月28日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ(The Best FIFA Football Awards 2022)」が27日、フランス・パリで開催され、W杯カタール大会(2022 World Cup)で悲願の優勝を果たしたアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、男子の年間最優秀選手賞に選出された。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)でプレーするメッシは、クラブのチームメートで、W杯決勝で激突したフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)と、2022年のバロンドール(Ballon d'Or)に輝いたカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)を抑えての選出となった。

 メッシの受賞は、仏サッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選ぶバロンドールとFIFAの表彰が二つに分かれた2016年以降、これが二度目となる。

 エムバペと妻のアントネラ(Antonella Roccuzzo)さんに挟まれて会場に座っていたメッシは、スピーチの際に受賞の後押しとなったW杯について言及し、「一生懸命に取り組んできた夢をかなえることがきて、自分にとってはとにかく信じられない一年になった。ようやくその夢をつかみ、自分のキャリアで最も素晴らしいことが起きた」と喜んだ。

「あれ(W杯優勝)はサッカー選手全員の夢だが、実現できる者はごくわずかだ」

 一方、女子の年間最優秀選手賞には、昨季後半はけがで戦列を離れていたにもかかわらず、スペイン代表のアレクシア・プテラス(Alexia Putellas)が2年連続で選出された。

 通算2度のバロンドール選出も誇るプテラスは、女子の欧州選手権(UEFA Women's EURO 2022)で優勝したイングランド代表のFWベス・ミード(Beth Mead)と、米国代表のアレックス・モーガン(Alex Morgan)を抑えての受賞となった。

 その他男子部門では、アルゼンチン代表をW杯制覇に導いたリオネル・スカローニ(Lionel Scaloni)監督が年間最優秀監督賞、同国代表のGKエミリアーノ・マルティネス(Emiliano Martinez)が年間最優秀GK賞に選出された。

 年間最優秀ゴールに贈られるFIFAプスカシュ賞(FIFA's Ferenc Puskas Award)には、ポーランドの片脚の選手マルチン・オレクシー(Marcin Oleksy)が選ばれた。(c)AFP