【2月28日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は27日夜の演説で、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州の激戦地バフムート(Bakhmut)周辺の状況について「複雑さを増している」と警告した。

 ゼレンスキー氏は「敵はわが軍の防御手段を破壊し続けている」と指摘。バフムート防衛のため可能な限り戦い続けると語った。また、自国軍兵士は「真の英雄」だと称賛した。

 一方、ドネツク州の親ロシア派「ドネツク人民共和国」の指導者デニス・プシーリン(Denis Pushilin)氏はこの日、ロシアのテレビ取材に対し、バフムートに通じるすべての道路は親ロシア派の「火器管制下にある」と述べた。

 工業都市バフムートをめぐる戦闘は長期に及んでいる。ロシア側が制圧すれば大きな戦果となるが、専門家は、戦略的な価値はほとんどないため実際には象徴的なものにとどまるとみている。(c)AFP