【2月25日 AFP】昨年2月の北京冬季五輪でドーピング違反が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)について、不問とする判断を出していたロシア反ドーピング機関(RUSADA)が、自らの裁定を不服として撤回し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。CASが24日、発表した。

 RUSADAの規律委員会は1月、当時15歳だったワリエワの反ドーピング規則違反を認めた一方、「過失なし」との判断を下し、検体が採取された2021年12月25日の結果を取り消すにとどめていた。

 しかしながら、RUSADAはCASが同委員会の判断を無効とした上でワリエワの反ドーピング規則違反を認定し、「相応の処分(けん責を含む、またはそれに限定される)」を科すことを求めていると発表された。

 世界反ドーピング機関(WADA)は今週、ワリエワが不問となったことへの「懸念」を表明。RUSADAの規律委員会の判断を不服とし、4年間の資格停止処分を科すことなどをCASに求めていた。

 国際スケート連盟(ISU)もCASの裁量でワリエワに資格停止処分を科すべきだとして提訴し、ワリエワがロシア五輪委員会(ROC)の一員として金メダルを獲得した北京五輪・フィギュアスケート団体の最終結果はCASが決めるべきだと主張している。(c)AFP