【2月24日 AFP】米フロリダ州で殺人罪に問われ勾留中の妊婦の被告が、まだ生まれていない子どもは無実であり「不法に拘束されている」として、自身の保釈を求めていることが分かった。弁護人が23日、明らかにした。

 ナタリア・ハレル被告(24)は昨年7月にマイアミで配車サービス「ウーバー(Uber)」で手配された車に乗っていた際、女性を撃ち殺したとして殺人罪に問われ、約7か月にわたり勾留されている。ハレル被告は逮捕時、妊娠約6週だった。

 先週裁判所に提出された申し立てによると、胎児は「いかなる犯罪も犯していない」にもかかわらず「劣悪な状態」で監禁されており、母親が保釈されない限り、「監獄のコンクリートの床の上で生を受ける可能性が高い」と指摘している。

 さらに、勾留中、母親は適切な医療の提供を受けていないとしている。

 ウィリアム・ノリス弁護士は胎児の父親に雇われていると明かし、胎児に代わって申し立てを行ったと述べた。この申し立てで、「生まれていない子どもも人である」という考えを強く主張している。(c)AFP