人民元の「国境を越えた舞台」が不断に拡大
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【2月26日 People’s Daily】中国の商務部と中央銀行の中国人民銀行は最近、「外貿企業による人民元のクロスボーダー使用の拡大を支援し、貿易投資の利便性を促進するための通知」を発表した。この通知には、コモディティの人民元による計算・決済の支援、海外投資家による人民元での投資と国内再投資の支援、海外経済貿易協力地域での人民元使用の拡大などが含まれており、人民元のクロスボーダー使用に良好な環境を作り出すことを目的としている。
市場関係者は、中国の経済と世界経済のつながりがますます緊密になるにつれ、人民元によるクロスボーダー投融資、取引決済の安定性と利便性がより際立つようになったと考えている。人民元のクロスボーダー使用の基礎となる制度のさらなる改善は、ボーダー内外の市場での良好な循環の促進に有利で、中国内外の市場主体がより効率的に協力し、共に成功するのに役立つとされる。
中国は現在、220種類以上の工業製品の生産量が世界一であり、「世界の工場」として知られている。同時に、14億人以上の人口と世界最大の中間所得者層を擁する「世界の市場」でもある。さらに、120以上の国や地域との貿易パートナーとしても重要な位置にある。多くの経済体にとって、中国との貿易や投資の取引における人民元での直接決済は、為替手数料の節約のみならず、相手方を為替レートの急激な変動から守ることもできる。
中国国家外貨管理局(SAFE)の最新データによると、2022年における中国の国際収支における人民元の割合は50%近くに達し、2016年より20パーセントポイント以上上昇した。「2022年、主要な経済体の高インフレ、金融引き締め政策などの複数の要因の影響を受け、ドル指数は20年ぶりの高値を記録し、ユーロ、円、ポンドなどの主要な国際通貨は、直近20—30年での最低値を更新した」。同局の報道官である王春英(Wang Chunying)氏は、人民元のクロスボーダー使用の割合の増加は、クロスボーダー取引の通貨のミスマッチリスクを低減させるのに役立つと述べた。
南開大学(Nankai University)国際経済・貿易学部の劉程(Liu Cheng)副教授によると、近年、中国の実体経済関連のクロスボーダー人民元決済が急速に増加し、コモディティ、越境ECなどの分野が新たな成長点となり、クロスボーダー双方向投資活動が活発化し続けている。人民元の為替レートが全体的に安定しており、双方向の変動が見られる中、市場主体が人民元使用で為替リスクを回避する需要が徐々に高まっているという。(c)People’s Daily/AFPBB News