【2月24日 AFP】スペインで今週、12歳の双子の少女がバルコニーから転落し、1人が死亡、1人が重傷を負った。学校でいじめを受けていたという報道もあり、教育省も懸念を示している。

 カタルーニャ(Catalan)州の警察筋によると、2人はバルセロナ(Barcelona)の北約60キロに位置するサジェント(Sallent)の自宅の3階のバルコニーから21日夜、転落した。バルコニーに手書きのメモを残していたと報じられている。

 警察は事件性はないと断定しているが、「転落」という言葉を使っている。1人は現場で死亡し、もう1人は病院に搬送されたが重体だという。

 ピラル・アレグリア(Pilar Alegria)教育相は、現在調査中であり、結論を急がないよう呼び掛けた。新型コロナウイルスの流行以降、特に思春期の若者の自傷行為が増えていることは把握しているとした上で、いじめが1件だけだったとしても、最善の解決策を見つけられるよう関係当局と協力していると説明した。

 地方紙バンガルディア(La Vanguardia)によると、双子はアルゼンチン出身で、一家は約2年前にこの地域に越してきた。

 一家の知人は、双子は学校でからかわれたり、悪口を言われたりしていたと話している。

 全国紙パイス(El Pais)は、双子の1人が、自分は男の子のように感じていて、男の子の名が欲しいと話したことから、最近になりからかわれることが増えたと報じている。(c)AFP