【2月24日 AFP】ロシアがウクライナに侵攻した昨年2月24日、土子文則さん(75)はポーランドを旅行中だった。土子さんはそのままウクライナの首都キーウ、そしてハルキウ(Kharkiv)へ行くことを決めた。

 ハルキウではロシアの攻撃から避難した住民が、地下鉄の駅構内で暮らしていた。土子さん自身も数か月間生活を共にし、避難民のために朝食を作り、子どもたちに食品やおもちゃを購入するためにソーシャルメディアを通じて寄付を募った。

 ハルキウの状況はここ数か月で好転し、住民は地下生活から脱出することができた。だが、土子さんは日本には帰国せず、現地で支援を続けることを決めた。

「ウクライナが好き、ハルキウが大好きなのです」。住民に食料品を配りながら土子さんは話した。

 住民の一人は「土子さんは私たちと寝起きを共にしていました」と語った。「私たちの生活の中に入り込み、一緒にすべてを生き抜いたのです」

 映像は18日撮影。(c)AFP