【2月23日 AFP】ウェールズラグビー連盟(WRU)と同代表の主将ケン・オーウェンズ(Ken Owens)は22日、国内選手のストライキの可能性が回避され、シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2023)のイングランド戦は25日に予定通り開催されると発表した。

 オーウェンズは「この約10日間行われた話し合いの末、前向きな解決策を見いだすことができた。選手たちは非常に満足していて、だからこそ土曜日(25日)に試合が行われる。この期間はとても大変で、いら立ちの募るものだった」とし、「難しい時期だったが、われわれはトレーニングに励んで、他のテストマッチのように準備はしてきている」と続けた。

 争議行為によりホーム開催のイングランド戦が中止になれば、WRUは推定900万ポンド(約14億6500万円)の損失を被るところだった。

 選手側がこの問題の期日と定めていたこの日、ウェールズ内のプロ選手は全員が代表チームの練習場に招かれ、契約交渉を監督する国内プロラグビー委員会と問題を話し合った。

 各地域の四つのプロチーム、カーディフ・ブルーズ(Cardiff Blues)、ドラゴンズ(Dragons RFC)、オスプリーズ(Ospreys)、スカーレッツ(Scarlets)とWRUの間の新しい財務協定はまだ文章として確認されておらず、この日の発表後も問題は全面解決していないとみられている。

 オーウェンズは「ウェールズのラグビーは、選手、サポーター、運営者、草の根ラグビーなど関わるすべての人に影響を及ぼしていて、危機が相次いで訪れ続けてはならないから、長期的な解決策でなければならない」と述べている。(c)AFP