【2月23日 AFP】ロシアによる侵攻を受けているウクライナ市民の95%が自国の勝利を確信しているとの世論調査の結果が21日、公表された。

 調査はウクライナに拠点を置く「レーティング・グループ(Rating Group)」が実施。国内在住の無作為に選ばれた1600人以上が対象となった。ロシアの占領地域や2014年に併合されたクリミア(Crimea)半島は含まれていない。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領の支持率は90%に達し、侵攻のひと月前、2022年1月の36%から大幅に上昇した。ウクライナ軍への信頼度は2019年の65%から97%となった。

 17%が侵攻で大切な人を亡くしたと回答。半月前の調査の9%から倍近くに増えた。一方、侵攻で家族が離れ離れになっていると答えた人は、昨年3月の44%から21%まで減少した。

 就労者の少なくとも3分の1が職を失った。

 西側諸国に親しみを感じる人が増えていることも分かった。87%がウクライナの欧州連合(EU)加盟に賛成、86%が北大西洋条約機構(NATO)加盟に賛成と答えた。侵攻開始直前の昨年2月に行われた調査では、NATO加盟賛成は62%、反対が30%だった。

 ロシアとの友好関係の回復については、58%が「不可能」だとする一方、11%は10~15年以内、22%が20~30年以内なら可能かもしれないとしている。(c)AFP