【2月22日 AFP】「水の都」として知られるイタリア・ベネチア(Venice)で今週、低潮と雨不足の影響で運河の水位が低下し、ゴンドラの運行が中止された。

 ベネチアは国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されており、運河のゴンドラは観光客の人気を集めている。そのゴンドラは今、底が露呈した運河にぽつんと置かれたままとなっている。

 ベネチアは高潮が頻発することで知られ、サンマルコ広場(St Mark's Square)もたびたび冠水している。また、低潮の影響を受けることもあり、観光客だけでなく救急船も足止めされることがある。

 ベネチアの潮位観測センターのアルビゼ・パパ(Alvise Papa)代表は21日、AFPに対し、低潮自体は「全く正常な現象だ」と指摘した。低潮だけでは運河が干上がることはないが、今年は高気圧の影響で雨が降らなかったという。

 運河は22日にも正常化すると予想されている。(c)AFP