【2月22日 AFP】スペイン・バルセロナ(Barcelona)の地方裁判所は21日、性的暴行が疑われている同国サッカー1部リーグ、元FCバルセロナ(FC Barcelona)のダニエウ・アウベス(Daniel Alves、39)について、逃亡の危険性が高いとして、裁判終了までの勾留継続を決めた。

 裁判所は「本事件で科される可能性のある厳しい判決、彼(アウベス)に対する重大な犯罪の証拠や、いつでもスペインを離れることのできる資金力から、逃亡の危険性が高い」と発表。元ブラジル代表のアウベスのパスポート(旅券)を没収した場合でも、スペインから「空路、海路、さらには陸路を含めた書類なしでの」出国を防げないと考えていることを明かした。

 また、ブラジルは通常、自国民の身柄を他国へ引き渡さないため、仮に元同国代表アウベスがブラジルへ戻った場合、スペインが再び身柄を預かるのは不可能だと判断した。

 検察庁は保釈に反対していた。

 アウベスについては1月2日、女性が昨年12月末にバルセロナのナイトクラブのトイレでアウベスにレイプされたとして被害届を提出。事件に近い関係筋によると、アウベスは当初女性を知らないとしていたものの、供述は二転三転し、後に合意の上で関係を持ったと話したという。(c)AFP