【2月23日 People’s Daily】中国の工業・情報化省が近頃発表したデータによれば、チャイナモバイル(China Mobile)ではモノのインターネットユーザーが急激に拡大しており、2022年末までにアクセス数は18億4700万件に達し、世界中の総数の70%を占める。

 インターネットインフラはさらに堅牢なものになり、マルチネットワークの共同構造の構築に向けて一歩を踏み出した。2022年末までに、チャイナモバイル基地の総数は1083万基に達し、年間87万基増加した。中国ではすでに狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)の形成に着手しており、4G・5Gネットワークはすべての地方都市をカバーするまでになった。

 モノのインターネットのアクセス数が急速に伸びるに従い、「モノ」のつながりが「ヒト」のつながりを凌ぐようになっている。2022年末までに、チャイナモバイルネットワークの端末アクセス総数はすでに35億2800万件に達しているが、うち「モノのインターネット」のアクセスユーザー数が携帯電話端末でのアクセスユーザー数より1億6100万件多く、チャイナモバイル端末アクセス数の52.3%を占めている。

 活用シーンも開拓され続けており、サプライチェーンの改善が続いている。中国ではすでに半導体チップ・モジュール・端末・ソフト・プラットフォームやサービスなどのプロセスを包括した、比較的完成された「モノのインターネット」のサプライチェーンが形成されつつある。狭帯域モノのインターネットは水道メーター・ガスメーター・火災探知機・トレーサビリティの4分野では1000万件規模で活用され、洗濯機・エアコン・冷蔵庫などの家電や、街灯、駐車場、農業などの7分野では100万件規模で活用されている。チャイナモバイルでのモノのインターネット端末は公共サービスで4億9600万件、コネクテッドカー3億7500万件、スマートショッピング2億5000万件、スマートインテリア1億9200万件のユーザーを抱え、業界での活用もスマート製造業・スマート農業・スマート交通・スマート物流などの分野で絶え間なく開拓が進んでいる。

 工業・情報化省の関連責任者によれば、「第14次5か年計画」の期間中、重点的なシーンにおいてモノのインターネットネットワークを深いレベルで普及させ、固定移動融合や広帯域・狭帯域が融合した基礎ネットワークを形成し、モノのインターネット技術とあらゆる産業の協業・融合を加速させることに取り組むという。経済発展の質をより効率的に向上させ、社会サービスを効果的にスマート化し、人々の生活をスピーディーかつ便利にすることを目指すそうだ。(c)People’s Daily/AFPBB News