【2月22日 People’s Daily】中国の改革開放の先頭に立つ革新的発展の先駆者であった上海は、一貫してビジネス環境の継続的な改善を重要な議題としてきた。

 先日、「上海市における統合イノベーション強化・ビジネス環境の継続的な改善のための行動計画」(以下、「上海6.0版行動計画」)が発表された。2018年から現在まで、上海は連続して年末年始にビジネス環境の改善を推進し、その行動計画を発表してきた。今回アップグレードされたバージョン6.0版は、195の任務に取り組み、国際一流のビジネス環境を構築し、市場主体の発展を加速させる強力なシグナルを集中的に発するものだ。

「過去3年間、新型コロナウイルスによる影響を受けてきた私たちも、上海の良好なビジネス環境のおかげで、逆境に負けずに成長することができた」。チーズ博士(上海)科技有限会社(Dr. Cheese)のゼネラルマネージャーの陳昱樺(Chen Yuhua)さんは、「感染症対策が新たな段階に入った今、タイミングよく上海では6.0版の行動計画が開始された」と述べた。

 上海6.0版行動計画は、企業の期待に応え、市場主体の満足度向上に焦点を当て、主要分野に基づく改革の深化、企業のフルライフサイクルサービスと監督管理の改善、主要地域の革新のリードへの支援、調整・協力と組織的支援の強化などの側面から、企業の経営発展にとって有利な環境の創造を目指している。

「継続性を保つことが、上海6.0版行動計画の際立った特徴の1つだ」。上海市発展改革委員会の総経済師である陳国忠(Chen Guozhong)氏は、「上海6.0版行動計画は、これまでの5つのバージョンとの整合性が取れており、指標分野の改革深化を図り、ビジネス環境の総合的な向上を図るよう任務の配置を行っている」と紹介した。

 イノベーションは、上海6.0版行動計画のもう一つの鮮明な特徴だ。「市場主体識別コード」の実施、新しい雇用形態の従業員の労働災害保障の試行導入、シームレスな追加融資の拡大など、上海6.0版行動計画は、国家ビジネス環境革新試行と世界銀行の新しい評価システムに基づく改革を推進し、ビジネス環境制度の革新の強化を目指している。

「同時に、上海6.0版行動計画は、措置の「統合性」と「実効性」にも注力している。「例えば、体系的なサービス企業モデルの全面導入を推進し、統合イノベーションに重点を置き、ビジネス環境の総合的な優位性をさらに高めていく」。陳国忠氏は、上海6.0版行動計画は、市場主体が直接感じられる一連の改革措置を実施し、市場主体の満足度の向上のための取り組みに注力していると紹介した。

 良好なビジネス環境は、市場の好反応を呼んでいる。過去5年間、上海では、各種市場主体が累計225万1000社新設され、過去5年間で52.7%増加した。2022年末までに、上海市の企業数は1000人当たり111.1社に増加し、全国でトップクラスに位置づけられている。(c)People’s Daily/AFPBB News