【2月22日 AFP】ウェールズ国内のラグビー選手がストライキを示唆している中、代表のウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)は21日、ストライキの可能性は「本当の脅威」だと認めつつ、イングランド代表とのシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2023)の試合開催に自信を見せた。

 選手はウェールズラグビー連盟(WRU)と契約をめぐって対立しており、22日までに要望が通らなければストライキを起こす用意があると伝えられている。

 ガトランドHCは、21日の昼に25日のイングランド戦に向けたメンバーを明らかにする予定だったが、メンバー23人の発表は行わずに記者会見を実施。試合が開催できる自信はあるかとの質問に対して、「もちろんだ。双方から前向きな話を聞いている」と答えた。

 状況が不透明なため、メンバー発表を延期したと話した指揮官は「話し合いを重ねている。明日(22日)には選手の状況が明確になり、木曜日(23日)に(メンバー発表のため)また戻って来られることを願っている」とコメント。「問題が解決して選手が木曜日に姿を見せ、土曜日(25日)の試合が待ちきれなくなればうれしい」と期待した。

 合意に至らなかった場合、ストライキが起きる可能性はあるかという質問に対しては、「それは本当の脅威だと思っている。その点は間違いない」とした上で、「選手が求めている内容は、間違いなく妥当なものだ。一定の交渉が必要になる。どんなことでもそうだが、いい落としどころを見つけなくてはならない」と話した。

 ホーム開催のイングランド戦が中止になれば、WRUは推定900万ポンド(約14億6500万円)の損失を被るおそれがある。(c)AFP