【2月21日 AFP】台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は21日、米連邦議員団の訪問を受け、「強権的な拡大主義」を抑止するために米国との軍事交流を強化していくと表明した。

 議員団は、5日間の日程で台湾を訪問。米中関係は、偵察用とされる中国の気球をめぐり緊張がさらに高まっており、先には米国防総省高官の訪台も報じられた。

 蔡氏は総統府で議員団と面会後、「台湾と米国は軍事交流の強化を続けて行く」とし、「強権的な拡大主義や気候変動など世界的な問題に対応していくために、台湾は米国をはじめとする民主主義のパートナーとより積極的に協力していく」と述べた。

 米中関係は緊張悪化の一途をたどっている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は米国防総省のマイケル・チェイス(Michael Chase)国防副次官補(中国担当)が先週末訪台したと報じ、中国はこれに強い怒りを示した。

 同紙によると、チェイス氏は2019年以降に訪台した同省関係者としては最高位だった。(c)AFP