【2月18日 AFP】南半球のアルゼンチンで今週、わずか5日間で熱波と観測史上初の降雪に見舞われ、気温差は30度に及んだ。

 首都ブエノスアイレスの気温は、パタゴニア(Patagonia)から延びる寒冷前線の影響で、12日の最高38.1度から16日には7.9度まで下がり、同国の気象局によると、2月としては1951年以来の低さとなった。2月の観測史上最低気温は、1910年の4.2度。

 アルゼンチンは今週、今夏8回目の熱波に見舞われ、中部と北部では気温が40度近くまで上昇した。

 しかし、17日には、ブエノスアイレスの西方約560キロにあるシエラデラベンターナ(Sierra de la Ventana)山脈の低い山で観測史上初めて雪が降り、同名の町では気温が氷点下4度まで下がった。他の地域でも2月の最低気温を更新した。

 気象学者は、南極からの寒気団が隣国チリからアンデス山脈(Andes)を越えてアルゼンチン中部に移動した影響だと説明。「気温の激しい変化」は強いラニーニャ現象によって引き起こされた可能性が高いとしている。ラニーニャ現象で大気や土壌が通常より乾燥し、極端な温度差が起きやすいという。(c)AFP