【2月17日 CGTN Japanese】中国南部の広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)南寧市(Nanning)の市民で60代の袁冬雲(Yuan Dongyun)さんは、いつもごみ箱の中からプルトップ缶やペットボトルなどのリサイクル可能な廃棄物を探して回収し、家計の足しにしています。袁さんは最近、黒いプラスチックごみ袋を開けてぼうぜんとしました。中には現金の束が入っていたのです。

 こんなにも多額の現金を発見し、袁さんはすぐに警察に届けました。南寧市公安局青秀山交番の警官が届けを受けて現場に行き、黒いビニール袋に入っている現金を調べた結果、計24万元(約470万円)あったため、落とし主を探していたところ、袁さんと同じ団地に住む黄さんが、息子がごみと間違って24万元を捨ててしまったことに気づき、慌てて交番に駆けつけました。確認の結果、警官は24万元を持ち主に返しました。落とし主は袁さんに感謝と敬意を表しました。

 袁さんは息子一家と暮らしており、息子はちょっとした商売をしていて、お金をためて家を買おうと思っています。息子の貯金を助けるために、袁さんは普段ごみ箱から再生可能な廃品を回収して家計の足しにしています。しかし、予想外の大金を前にして袁さんは、「24万元もなくした家族はどれほど焦っているだろう。このお金は一銭も要らないので、すぐに落とし主に戻そうと考えた」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News