【2月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は15日、本拠地の英シルバーストーン(Silverstone)で、2023年シーズンの新車「W14」を発表した。今季はマシンの色を黒に戻し、頂点への返り咲きを目指す。

 昨季のメルセデスは新レギュレーションへの適応に苦しみ、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は自己最低の総合6位に終わった。

「シルバーアロー」というニックネームの通り、メルセデスのマシンカラーは伝統的に銀だが、ハミルトンが歴代最多タイとなる7度目の年間優勝を果たした2020年と翌21年は黒のカラーリングだった。

 当時は反人種差別の取り組みの一環として、ハミルトンからの呼び掛けを受けて黒のカラーリングにしていたが、今回の変更の背景にはパフォーマンス上の理由があるとトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は説明している。

 ヴォルフ代表は「昨年(のマシン)は重すぎた。今年は1グラムでも多く削れるところを模索した」と明かし、「新マシンはカーボンがむき出しの部分と、マットブラックに塗装された部分がある」と説明。20年にカラーリングを変更した時点で「黒はわれわれのDNAの一部となった」とし、「回帰できることをうれしく思う」と話した。

 映像は15日撮影・提供。(c)AFP