【2月16日 AFP】英スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相(52)が15日、突然辞任を表明した。スコットランド民族党(SNP)が自身の後任となる新党首を選出するまでは、首相の座にとどまるとしている。

 8年にわたり自治政府を率いてきたスタージョン氏はこのところ、スコットランド独立運動や、トランスジェンダーの人々の性別変更要件緩和問題などをめぐり批判を浴びていた。

 ただ同氏は記者会見で、辞任を決めたのは「足元で圧力にさらされていることへの反応ではない」と強調。「私は政治家であると同時に一人の人間でもある」とし、首相としての責務を果たすため全力を尽くしてきたが「それを続けるには誰であろうと限界がある」と語った。

 SNPは今後、後継を選ぶことになるが、勢いを失いつつある独立運動の行方に影響が及ぶのは不可避とみられる。(c)AFP