【2月16日 AFP】米中西部オハイオ州で今月初め、貨物列車が脱線し、積載されていた有害物質が流出した事故で、マイク・デワイン(Mike DeWine)州知事は15日、現場周辺に住む住民に対し、水道水の代わりにボトル入りの水を飲むよう呼び掛けた。

 同州イーストパレスティーン(East Palestine)で3日に起きた事故の現場では、大規模な火災が発生。州知事室によると、鉄道会社は化学物質の爆発を避けるため、発がん性があるとされる塩化ビニルなどの有毒ガスを大気中に放出した。州当局は、近くの河川で12キロにわたり約3500匹の魚が死んだと発表している。

 デワイン知事はCNNテレビに対し、イーストパレスティーンの大気は「安全」だと説明。14日夜に行った水源の水質検査では異常はなかったものの、住民は念のためボトル入りの水を使うべきだとした。次回の検査は15日に行われる予定だという。(c)AFP