【2月16日 Xinhua News】中国重慶市(Chongqing)雲陽県(Yunyang)の中洲島で14日、「中国複眼」プロジェクト第2期となる「大規模分布口径深宇宙観測レーダープロジェクト」が着工した。総面積は300ムー(20ヘクタール)余りで、30メートル口径のレーダー25基を建設する予定。2025年の完成後は、1千万キロ以上離れた小惑星の観測や撮像を実現し、中国における地球近傍小惑星の衝突防止や惑星の科学研究に重要な支援を提供する。

「中国複眼」プロジェクトは北京理工大学重慶イノベーションセンターが計画、建設し、地球近傍小惑星や小惑星帯のほか、月、金星、火星、木星の衛星など深宇宙領域のターゲットを高解像度で観測する。

 同プロジェクトは3期に分かれている。同市両江新区の明月山で22年12月に完成した第1期の「分布型レーダー天体イメージング計測装置検証試験場」は、16メートル口径のレーダー4基からなり、稼働後に月のクレーターの3Dレーダー画像を撮影することに成功。第2期の完成後に実施される第3期では、レーダーユニットの数を100基規模に拡大する計画となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News