【2月16日 Xinhua News】中国地質大学(武漢)の宋海軍(Song Haijun)教授のチームが主導し、国内外の科学研究機関の研究者で構成された共同研究チームはこのほど、中国の貴州省(Guizhou)貴陽市(Guiyang)とその周辺で、今から2億5080万年前の中生代最古の特異埋蔵化石庫「貴陽生物群」を発見した。研究成果は10日、米科学誌「サイエンス」に掲載された。

 宋教授の研究チームは2015年春に現地調査で発見したロブスターの化石の破片1枚に注目。その後、代旭(Dai Xu)博士らが率いるチームが22年まで毎年、同地区で現地調査を行い、相次いで多種類の化石を大量に発見。貴陽生物群の一部が明らかになった。

 貴陽生物群はペルム紀(二畳紀)末に起きた生物の大量絶滅後に急速に出現した特異埋蔵化石庫であり、良好な保存状態で見つかった。貴陽生物群の発見は地球上最大規模の生物絶滅後の生命再生速度と性質の研究に新たな認識をもたらし、生物の大量絶滅からの再生に関するこれまでの見解を根本から修正するものとなる。(c)Xinhua News/AFPBB News