【2月15日 Xinhua News】韓国の市場調査会社SNEリサーチがこのほど発表した2022年における世界の車載電池搭載量は前年比71・8%増の517・9ギガワット時だった。中国企業はトップ10社に6社が入り、合計搭載量は312・7ギガワット時、全体に占める割合は21年の48・2%から60・4%に拡大した。韓国企業はLGエナジーソリューション(LGES)、SK On(SKイノベーションから21年分社)、サムスンSDIの3社で、市場シェアは計23・7%と前年から6・5ポイント縮小した。

 1位は中国の寧徳時代新能源科技(CATL)で、搭載量は92・5%増の191・6ギガワット時、市場シェアは33・0%から37・0%に拡大し、絶対的優位を保った。2位は韓国のLGESで、搭載量は59・4ギガワット時から70・4ギガワット時に18・5%増えたが、市場シェアは19・7%から13・6%に縮小した。3位は中国の比亜迪(BYD)で、搭載量は2・7倍の70・4ギガワット時で、市場シェアは8・7%から13・6%に拡大し、日本のパナソニックを抜き、LGESに並んだ。4位のパナソニックは日本勢として唯一10社入りしたものの、シェアは7・3%で5ポイント近く低下した。

 中国企業はこのほか、7~10位に中創新航科技(CALB)、合肥国軒高科動力能源、欣旺達電子(サンオーダ)、孚能科技の4社がランクインした。うち欣旺達電子と孚能科技は初めてトップ10入りし、欣旺達電子の搭載量の伸びは3・5倍と、10社の中で最も大きかった。その他3社の搭載量も倍以上となった。

 SNEリサーチはCATLの搭載量増加について、米テスラの「モデル3」「モデルY」、中国広汽埃安新能源汽車の「AION Y」、浙江吉利控股集団の「極氪(ZEEKR)001」など新エネルギー車(NEV)の販売増加によると分析。BYDの搭載量急増は傘下の「元」「漢」「秦PLUS」の中国での販売増加によるとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News