【2月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は14日、本社工場のある伊マラネロ(Maranello)で2023年の新車「SF-23」を発表し、レッドブル(Red Bull)と王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に狙いを定めた。

 昨シーズンの名門フェラーリは、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で2位。ミスが相次ぎ、大差で連覇したフェルスタッペンとレッドブルの後塵(こうじん)を拝した。フェラーリの総合優勝は、ドライバーズ部門は2007年のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、コンストラクターズ部門は2008年までさかのぼり、F1で最も大きな成功を収めてきたチームはタイトルから長く遠ざかっている。

 その中で今回の新車は空力、そして昨季の大きな問題の一つだったパワーユニットの信頼性改善を目指した設計となった。チーム代表のフレデリック・バスール(Frederic Vasseur)氏は「昨季、エンジンの最もいい面が出ていなかったのは明らかだった。そこからいい仕事ができたし、新シーズンへの準備はできている」と話した。

「マシンのコンセプトは同じで、ルールも同じ。最優先は信頼性だ。バーレーン(の合同テスト)でわれわれの現在地が分かるだろう」

 映像は発表された新車「SF-23」、14日提供。(c)AFP/Gael BRANCHEREAU, with Helene DAUSCHY