【2月16日 People’s Daily】国際世論は、中国感染症政策の改善・調整後の初の春節連休に大きな関心を寄せ、そこから消費と活力に満ちた中国の姿を見出し、中国経済の回復・成長の力強い脈動を感じている。

 活力ある中国は、一連のデータに反映されている。今年の春節連休中、全国の鉄道、道路、水路、民間航空輸送の旅客数は延べ約2億2600万人で、国内延べ旅行者数は前年比23.1%増の3億800万人、国内旅行収入は前年比30%増の3758億4300万元(約7兆4795億円)に達した。映画興行は前年比11.89%増の67億5800万元(約1308億円)に達し、映画館の観客動員数は延べ1億2900万人、前年比13.16%増となった。春節連休期間の消費関連産業の全国売上高は、前年に比べ12.2%、2019年に比べ年間平均12.4%増加した。過熱するホリデーエコノミーは、中国経済の強靱(きょうじん)性、潜在力、活力を十分に示している。海外の研究機関では、景勝地やレストラン、ホテルなどへの大量の人の殺到を受け、需要が解放されていると指摘している。国際世論は、中国は経済の加速準備が整っているとみている。

 活力ある中国は、中国の経済発展に対する国際社会の信頼を高めている。最近、多くの国際機関や投資銀行が、中国経済の加速が世界経済の回復に強く貢献するとして、今年の中国経済成長率の見通しを相次いで上方修正した。国連が発表した報告書「世界経済情勢・展望 2023」によると、2023 年の世界経済成長率は 1.9% に低下するが、中国政府の感染症対策の改善、有利な経済対策の導入により、中国の経済成長は加速するだろうと予測している。報告書では、中国経済の景気回復が地域全体の成長を支えることになるだろうと指摘している。

 活力ある中国は、世界経済の回復・発展の強靭性と原動力を高めた。中国の感染症対策の改善、中国国民の海外旅行の秩序ある再開により、多くの中国人が海外で休暇を過ごし、現地の観光産業、さらには経済回復に重要な利益をもたらしている。ロイター通信(Reuters)は、中国人観光客は世界の小売業や観光業の「大黒柱」として注目されており、その存在が低迷する世界の観光業を後押ししていることは間違いないとみている。東南アジア諸国連合(ASEAN)と中日韓マクロ経済研究弁公室が最近発表した報告書では、中国人観光客数の回復が現地の経済成長に弾みをつけるだろうと指摘されている。

 過熱する「春節経済」は、中国の年間経済運営の全体的な回復上昇を予告している。感染症対策が新たな段階に入り、生産・生活の秩序が加速度的に回復するにつれ、中国経済成長の内なる力はますます高まり、改革開放の深化の恩恵が生み出され続ける。国際環境が荒れ、世界経済の下方圧力が高まっているにもかかわらず、中国経済は引き続き強い強靱性を示し、巨大な潜在力を発揮し、大きな活力を示し、世界経済の安定と成長に貴重な信頼と勢いを注入し続けるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News