宇宙からレジャーまで 活況を呈する中国の炭素繊維産業
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【2月15日 People’s Daily】炭素繊維は強度や耐摩擦性、耐腐食性が高く、「黒いゴールド」と呼ばれ、航空・宇宙、エネルギー機器、輸送、スポーツ、レジャーなど幅広い分野で使用されている。ゴビ砂漠に立つ風力発電ブレードの機能向上、街中を走る新エネルギー車(NEV)の軽量化、ロケットの燃費向上、釣りざおやラケットの耐久性の向上…。炭素繊維は多くの産業と家庭に浸透している。
炭素繊維は規格によってレギュラートウとラージトウがあり、1束あたりの炭素繊維の本数が4万8000フィラメント(略称48K)を超えるものをラージトウ炭素繊維と呼ぶ。繊維1本当たりの直径は髪の毛のわずか7~8分の1。繊維の炭素含有量は95%、強度は鋼の7~9倍に及ぶ。レギュラートウは高性能だがコストが比較的高いのに対し、ラージトウはコストを大幅に削減できる。
中国石油化工グループ(中国石化、SINOPEC)は最近、国内で初めて1万トン級48Kラージトウ炭素繊維の生産ラインを稼働。海外の同ランクの製品に匹敵する製品を生産している。
近年、中国のハイテク産業の成長に伴い、炭素繊維の応用も拡大している。2021年の炭素繊維需要は前年比27.7%増の6万2000トン。 拡大を続ける市場の需要に後押しされ、中国の炭素繊維産業はより体系的で高性能、低コストの方向に向かって加速している。山西鋼科は中国の主要な高性能炭素繊維を生産し、中復神鷹は年間生産量3万トンの高性能炭素繊維建設プロジェクトを立ち上げている。政府による政策の強化と企業の努力により、炭素繊維の主要技術でブレークスルーが次々と達成され、国産炭素繊維の市場シェアは2019 年の31.7%から2021年には46.9%に上昇した。
一方で国産炭素繊維の性能と品質の安定性にはまだ多くの改善の余地があり、炭素繊維の中核機器は依然として輸入に頼っている。 中国は今後、重要技術に関するイノベーションを果たし、国際競争力を強め、炭素繊維産業の質の高い発展を目指していく。(c)People’s Daily/AFPBB News